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夜起きるのが当たり前の乳児期が終わると、結構まとめて夜の睡眠が取れるようになる。しかし、そんなときに夜泣きなんて始まったら・・。
夜の睡眠が人一倍大事な私。睡眠不足が続いたら動けないのは明白。夜泣きさせないために万全の策を打った。
そのおかげか、夜泣きも無く、快適な夜を過ごすことができた。今回はそんな夜泣き対策の話。
赤ちゃんは昼夜の区別がない。人間は体内時計があり、ある程度の時間の経過を体で計測している。乳児はまだ体内時計の発達が未熟なので昼夜の区別ができない。
体内時計が発達してくると、活動する時間帯と、休息する時間帯が分かれてくる。休息する時間帯が睡眠する時間帯
で、ここが問題で、体内時計が発達して脳が「寝る時間だぞ(>◇<)」といっても、発達途中の体のこと、「はい、そうですね(´∇`)」とは言うことを聞いてくれない。ここで寝る時間になったのにうまく入睡眠できないという衝突が起きる。
「寝ろといわれても、眠れないんだよ!(`Д´)」
そんな葛藤の中で夜泣きが起こっているらしい。
また、逆に脳からの「もう寝る時間だよ」という信号がちゃんと出ていなくても同様に衝突が起きる。
まず大事なのが光。
「寝る時間だぞ」という信号は体内時計で管理されており、この体内時計は光で管理されている。睡眠に特に大きな役割を果たしているのがメラトニンという物質。メラトニンは脳の松果体と言うところで作られる物質で、メラトニンの量が増えると眠くなる。
そしてこのメラトニンは強い光を浴びると分泌が抑えられる。光が弱くなってくるとメラトニンの分泌量が増えてくる。またこのとき分泌されるメラトニンは強い光を浴びている間に生成されている。
なので、起きている時間帯は強い光を、寝る前からは弱い光にしてやる必要がある。
そのあたりを踏まえて、住宅内の光環境の作り方で注意するのは
1.の朝日はもうそのまま。朝強い光を浴びることで体内時計はリセットされ、朝であることを体が認識する。これで一日が始まる。 雨が降っている、間取りの関係上朝日が差し込まない場合は部屋の電気を一番明るい状態でつけよう。電気をいくらつけたところで太陽の明るさには敵わないのだが、やらないよりましだ。
”間取りの関係上朝日が入ってこない”
”夜、外灯の光が入ってくるので射光カーテンを閉めている。これじゃ朝日も入らない”
”暗いうちに目を覚まして、先に電気をつける・・なんて早起きできない”
こんなとき、朝日の変わりに、自動で電気をつけてくれる照明器具があればなぁ・・
って、これがある。サンライズクロック。朝日のように徐々に明るくなり自然な形で目を覚ましやすくしてくれる。私も同様の製品(ナショナルのアッサ。これは販売終了している。)を10年ほど使っており、こういった明るくなる目覚ましはおすすめ。
2.は体に夜であることを知らせて、メラトニンの分泌を増やしていくため。夜なのに、蛍光灯を全てつけて部屋を照らすなんてもってのほか。夜は暗めの照明にしよう。
暗いと目が悪くなる?
いやいや、暗いところで読書などをしても視力には影響しないことがすでに論文で報告されている。ただ目が疲れるだけ。目が疲れると一時的にものが見えにくくなるが休めば戻る。繰り返しても視力が悪くなることはない。近視は目の水晶体などの形状が変わることで起こるので、目の疲れとはまったく関係ない。
大体、暗いと目が悪くなるんだったら照明器具が開発される前の時代の人たちはみんな目が悪くなってしまう。実際には昔の人のほうが視力いいでしょ?

照明は直接当たらないように上向き
3.の蛍光灯の豆電球は結構つけている人がいるのではないだろうか?
寝る前はそれでもいいが、寝るときは必ず消そう。豆電球をは本が読めるほど明るい。これは明るすぎる。
夜でも起きてしまう乳児の世話をするときは明るいほうが確かに便利なのだが、世話をするときだけすぐに点灯できるタッチライトを使ったほうが良い。うちでは寝かしつけのときは豆電球をつけているが、寝付いたのを確認したら必ず消している。
4.の電灯を直接見せないもなかなか気づかないところ。
抱っこが主の乳幼児は常に上を向いている。そう、天井の電灯を直接見ているのだ。これは明るいというより、もうまぶしい。
電球を使用しているのなら直接下に向かないようにする、蛍光灯ならむき出しのものは避けるなどの対策をとろう。
どうしてもできない場合、照明器具の真下では抱っこしないようにしよう。
我が家の場合、照明の向きを変えられるので天井を向けている。こうすると間接照明になり光もやわらかくなるのでおすすめ。
体が眠りにつくとき体温は徐々に下がっていく。体温が下がっていないとうまく眠れない。
メラトニンが分泌されることで体温が下がり始めるのだが、体温はほかの要素の影響も受ける。
そのため、せっかくメラトニンがうまく分泌されていても、体温を上げるようなことをしてしまうとうまく寝付けない。それこそ眠りたいのに眠れないつらい状態に陥ってしまう。
なので、就寝する45分前からは体温が上がるような事は避けよう。具体的には
といったところ。激しい運動は、子供が勝手にしてしまう場合もあり、コントロールは難しい。 あまりここに神経質になるとストレスなので、興奮するような遊びに誘うのは避けるくらいの気持ちで。
この体温調節は、うまく使えば逆に眠りを誘うほうにも使える。
体温が高い状態から下がっていくと、体は眠りにつきやすくなる。なので、
就寝45分前にお風呂にいれる、1時間前までは元気に遊ばせる
などをして体温を上げておく。そうすればそこから体温は下がっていくことになるので眠りにつきやすくなる。
寝つきが悪い、夜泣きに困っている場合、お風呂を上手に活用してみよう。
光が必要なのは朝だけではない。上記のとおり、明るいうちに夜に分泌されるメラトニンが作られているので、日中しっかり光を浴びることが大事。
室内をどれだけ明るくしても絶対に日光には敵わない。明るさの桁が違うのだ。
なので天気のいい日は外に出よう。歩けないうちは抱っこ紐やおんぶ紐をつかって、子供と散歩に出よう。30分~1時間ほど光を浴びるのが良い。
歩けるようになると外の散歩はさらに効果的。
しっかり体を動かせば体は疲れる。子供にとって、体の疲労に勝る睡眠薬はない。
また、動物は目以外の器官、例えば皮膚でも光を感じていることが報告されている。論文によると皮膚のみ光を当てても、メラトニンの分泌が抑えられており、光を感じていることが確認されたということ。
なので、外に出て、全身で強い光を浴びることは非常に効果的なのだ( ^ー゚)b
天気の良い日はぜひ外に連れ出して、全身で日光を浴びたうえで、体に良い疲労を与えよう。
不眠治療でよく言われるのだが、寝る前にテレビやパソコンの画面を見ると目がさえて眠りにつきにくくなる。
これはこういったディスプレイ類は光にちらつきがあり、人の覚醒レベルを高めてしまう(目が覚める)のが一つの要因だといわれている。 また、閲覧している内容が気分を高揚させ、覚醒レベルを上げることも指摘されている。
寝る1時間前からはテレビなどは見ないようにしよう(・◇・)ノ
睡眠時間がまだ決まってないうちは気にすることはないが、午前と午後の2回に決まってきたら、午後のお昼ねを切り上げる時間を決めておいたほうが良い。
睡眠と睡眠の間は4時間以上開けたほうが眠りにつきやすい。夜の20時過ぎ頃に寝かしつけることを考えると、午後のお昼寝は16時前に切り上げたほうが良いことになる。
いろいろ調べたとこり、15時に切り上げるよう指示している場合が多いようだ。
うちの娘の場合、16時30分まで昼寝しても、夜20時20分ぐらいに寝てたけどね・・・。それでも2歳を過ぎてからは、16時30分まで寝てしまうと、もうなかなか寝てくれなくなったorz
気持ちよさそうな寝顔を見ると起こすのは心苦しい・・・昼寝させてやりたいなぁ(´∇`)
でも、夜の安眠のため、心を鬼にして起こすのだ(>◇<)
ちなみに、昼寝のときは部屋は明るくしておこう。昼に寝るんだから┐(´ー`)┌
もともと私が明るい照明を好まないので、夕方、照明を付けた部屋の中も普通の家庭に比べれば暗めだろう。人間の目って性能いいから暗いって感じないけどね。明るいところに慣れていた人も1時間もすれば暗い環境に慣れて、不都合を感じなくなる。
一眼レフのカメラをやってる人なんかはよくわかるだろうけど、人間の目の感じる明るさと、実際の光量ってかなり違う。十分明るいと思っていても、機械を通すとかなり暗いことがわかる。暗めの環境でも人は困らないのだ。
で、暗さにこだわって、寝室を真っ暗闇にしなきゃいけないかって言うと、そこまでこだわらなくても・・(・ω・)
自然で生活している動物は、星の光や月の光を浴びてるわけだから。月の光って結構明るくて、眼が慣れてくると周囲はぼんやりと見えるくらい。
なので、室内も、ぼんやりと、何とか近くが見えるくらいの暗さになっていれば十分、でしょ。科学的データは無いが、経験則と自然の常識から考えるとそうなるかなと(・ω・)。
また、何も見えないほどの暗闇は動物にストレスをあたえる。過剰に暗闇にこだわらないように(・◇・)ノ
余談だが、完全な無音も動物にはストレスになる。まあ、空気の音、息などがあるので無音にはならないんだけど。これら、無音や光の無い環境に過剰に反応する人がいる。雑音や、光が無いと眠れないのだ。
テレビをつけてないと眠れない、って人はまさにこれ。こういった人には、意図的に、弱い雑音や、弱い光を与えると良く眠れるらしい。こういった意図的に与えるノイズを、ホワイトノイズという。
小さな子供でこれが必要ってことは無いだろうけどね┐(´ー`)┌。